さて、ウユニでの調査の肝は主に3つありました。
①ウユニ塩湖のトイレの状況を確認して、観光客の方々の満足度を調査すること
②ウユニ市などの衛生設備計画(下水道など)を確認すること
③ウユニ周辺でのキヌア生産体制を調査すること
調査の目的は
ウユニ塩湖の観光地におけるトイレの状況を調査し、これらの観光サービスへの影響、生産性向上のポテンシャルを把握する。
エコトイレの設置、排泄物の堆肥化、安全な堆肥の利用のサイクル、その可能性に関わる現地の受け入れ可能かどうかを理解する。
どれも、インターネットだけでは知ることができない情報。ウユニ市に知り合いが多いわけでもなく、コルチャニ村に至っては皆無に等しい状態です。
考え抜いた結果、何度も何度も訪れて、話をしてもらえるまで仲良くなろう!と考えました。そして、来る2月13日、意気揚々とまずはウユニ市のオフィスに訪れました。
門が閉まっている。。。
環境課のオフィスの1階は市場になっているのですが、なにやらデモが起きているらしく、入れません!
全く幸先の悪いスタートでした。何とか近くにいた環境課の職員の方に後日会う約束をすることが出来ましたが、なんともボリビアらしいっちゃボリビアらしいいつもの光景です。
そして、いろんな人に話を聞いて、聞いて、聞きまくって。。。時には自転車でウユニ塩湖に行ながら話を聞き続けました。
少しずつではありましたが、少しずつ信頼していただけるようになり、自分たちの考えていることや、何が必要なのかなどいろいろな情報を教えてもらいました。
例えば...
行政の抱える水の問題
重要な観光拠点であるコルチャニ村には下水道設備がありません。また、飲み水が圧倒的に足りず、毎回ウユニ市(20km先)まで買いに行かなければならないそう。
ウユニ市でも下水道設備が十分とは言えません。町の中心にはありますが、老朽化していて改修作業が必要だと言われています。現在拡張作業を行っていますが、市長が定期的に変わってしまうため、なかなか計画が進まないそう。
そして、雨が降った際には道が水浸しにしまい、ドロドロになってしまいます。雨水を処理する下水道設備も全く足りていません。
この湖は街中で出た未処理の汚染水が流れ込んでいるそうです。湖は徐々に拡大しており、周りに住んでいる住民曰はく、匂いがきつく、土壌汚染も激しいと仰っていました。
観光地としてのウユニが抱えるトイレの問題
はたまた、少し話は変わりますが、観光客から見てもウユニの衛生施設(トイレ)はいい状態とは言えません。トイレができるのはワンデイツアーのみで、列車の墓場、コルチャニ村、プラヤ・ブランカの3か所しかありません。お昼ご飯を食べてからはトイレをできる場所はなく、衛生状態もすべてのトイレがいいとは言えません。あまり良くないトイレがあるのも事実です。
様々な人にアンケートをとっても、数が少ないこと、あまりきれいではないことなど多くの不満の声が聞かれました。
ドライバーやガイドも塩湖内でトイレをしてしまうこともあるらしく、トイレによる塩湖の汚染問題が浮上しています。
ゴミに関する環境意識は非常に高いウユニの旅行会社。しかし、トイレに関してはまだまだ対策が取られているとは言えません。
どんな解決策が考えられるのか
私たちProjectoYOSI,JICA Bolivia, EXCELCIOR(災害用トイレなどを作っている会社)はこのトイレ問題を解決するために、携帯トイレの導入が問題解決の第一歩ではないかなと考えています。行政が現在抱える問題にアプローチするには莫大な時間とお金がかります。長期的に見れば解決していかなければならない問題というのは事実です。
しかし、日本人もよく訪れる観光地として確立したウユニのトイレ事情を解決する一つの方法として、携帯トイレの導入は大きな第一歩になる可能性があります。
しかし、競争相手の多い旅行会社にとって少しのコストの上昇は大きな問題になりかねません。
また、処理方法をわかってもらわなければならないという問題もあります。課題は現時点ででも山済みですが、アンケートの結果からも多くの旅行会社がトイレ問題の解決には携帯トイレの導入が最善と考えていたのも事実です。実際に導入し始めている旅行会社もちらほらあります。
こういった簡易トイレだと場所も取りますし、費用もかさんでしまい、お金を旅行会社しか導入することができません。よい試みに変わりありませんが、すべての旅行会社が真似をすることはできません。
一方EXCELCIORさんの携帯トイレ使いきりで、そんなに大きくありません。費用も何万円もするわけではなく、導入のハードルはそれほど大きくありません。
↑EXCELCIORさんのページ
それに、携帯トイレからゴミもキヌア生産にコンポストとして利用できる可能性を秘めています。しかし、その処理方法は簡単ではありません。ボリビアは3000m以上の高地にあるので空気が薄く、発酵させるにも時間がかかってしまいます。
キヌアが生産されているウユニでは、生産拡大とともに肥料が不足しています。コンポストの需要は必ずあります。
ウユニ周辺のキヌア畑
ただ、管理だったり、分配方法だったり、多くの課題があります。
しかし、私たちは持続可能な観光を作り上げるため、より良い観光形態を定着させるためにウユニとともに、これからも頑張っていきます。
本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
またよろしくお願いします。
Shuya
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