top of page
執筆者の写真本間賢人 Homma Yoshihito

国立サン・アンドレス主催国際交流セミナー「春祭り」に参加しました。



先日サン・アンドレス大学(以下UMSA)にて「春祭」が行われました。

この春祭りはUMSA工学部日本語教室第1期生が中心となって、企画運営してる

日本文化を発信するイベントです。

このイベントでは日本文化を発信・紹介する以外にも

奨学金留学生制度の紹介、短期留学のいろは、留学生の体験談、有識者による日本のテクノロジーのセミナーなど内容は多岐に渡ります。1番の目的は日本に興味を持ってもらい、ひとりでも多くの学生に視野を広げてもらう!ということです。

春祭りは10:00から19:00という長丁場でしたが、合計で150人以上の来場者があり、去年に比べて内容やオーガナイズも格段に進歩しておりました。

ProjectoYOSIからは現インターンシップ生が「日本の伝統玩具の紹介」と「日本の踊り指導(ソーラン節)」を行いました。


インターンシップ生による日本の文化紹介

私はProjectoYOSIの活動及び現プロジェクト・インターンシッププログラムについて登壇しました。


春祭りのプログラム(スペイン語版)

ProjectoYOSIはno4とno12です。

日本の大学からは山形大学、大分大学の教授や博士、修士の方々が登壇し、

奨学金留学生制度の紹介や、技術移転、開発学について学生に紹介。


Dr.Makoto Ayabe(Universidad de Ohita)


Lic.Luis Pocoray(Universidad Mayor de San Andréz)


セミナー風景


スペイン語のプレゼンはいつまで経っても緊張します。

私は今回大テーマを2つにしぼり発表しました。

===

大テーマ1:

・インターンシッププログラム

これまでに3名のインターンシップ生を受け入れ

応募者数は50人以上だが、現地受け入れ体制がまだ不十分なため受入数を抑えている。

(大人数を受け入れるだけ受け皿がない状況、今後現地カウンターパート、関係者と調整を重ね、拡大を予定している。)

・実績

日本語クラスのアシスタント

日本語プライベートクラスの開講

英語クラスの開講

文化交流イベントの開催

ウユニ小学校環境教育

ウユニ環境イベントの開催

学生の英語レベルの向上


ちょっと見にくいですが、

左側縦列が英語クラスを受講する前、右側縦列が受講後。

円グラフ青色が英語ベーシックレベルもしくはそれ以下の学生数である。

相対的に英語クラス受講後は青色が減り、それ以上のレベルの割合が増加していることから、

学生全体で英語のレベルが向上したことがわかる。

・インターンシップ・プログラムの意味(大テーマ2にも関わる)

中南米諸国(現在はボリビアベース)と日本を繋ぎ、お互いにとって有益な活動を目的をしている。

ボリビアでは教育・環境問題に対してアプローチを行っている。

ボリビアで活動する中で海外との接点・情報が少ないこと、また経済的な理由により海外に渡航することができず、視野が狭くなってしまっていることが挙げられる。

ボリビアの学生の中には先進国にて新しいテクノロジーや視野を広げたいと思っている学生が大勢いるが、

そういった環境がまだ成熟しておらず、オプションが少ない。

逆に日本では中南米諸国にて日本語教育や英語教育、また環境教育やその他文化的活動を行いたいという学生がいるが、こちらもあまりオプションがない。(学生にヒアリングをとった)

この学びたい学生と教えたい学生、つまりお互いの希望を結びつける活動をしている。

また上記の目的とは別に

実際にインターンシップに来た学生が私と同じようなプログラムを作り、発信していくことによって新しいルートができることを期待している。

それは現在ルートがProjectoYOSiしかないが、将来的にProjectoYOSIを通さなくとも、ボリビアや中南米諸国とつながることによって、より多角的に、持続的にアプローチできる、活発な人の流れがけいせいされるのではないか。

私自身も上記目的を大切にしており、学生には様々な活動を自発的にやってもらえるよう、また学生自身で問題が解決できるよう、かなり自由に、大きな裁量を与えています。

しかしながら、自由すぎるゆえの放任にならないように学び続けていかなければならないと感じる。

大テーマ2:

・ウユニ塩湖プロジェクト


市内は綺麗になったが市外はまだこの状況

・実績

継続的な環境教育活動

文化交流事業

日ボの教育違い・意見交換

観光客による授業

スライドを利用し、ウユニ塩湖周辺のゴミ問題について説明をおこなった。

またその解決策、ゴミ問題に関心を持ってもらう、ゴミに対する意識の変化を狙い、

油化装置やソーラーパネルを利用した、環境教育活動を行っている。

このプロジェクトを開始し、約2年が経過した。成果の数値化するためUMSA、大分大学(Dr.Ayabe Makoto - Universidad de Ohita)協力・主導のもとProjectoYOSIで行ったアンケート調査により、環境教育実施結果、効果がわかりました。

Dr. Makoto Ayabeから「環境教育・デモンストレーションの効果があることが数値からでています。環境教育では意義深いと思われます。」という言葉をいただきました。小さな動きと思いますが、一定の効果が出ていること嬉しく思いました。

詳細のデータは整理がつき次第、公開したいと思います。

===

ボリビアらしく急な催し物でしたが、プロモーション期間もそれほどなかったのにも関わらず、

これだけの来場者が集まったこと、日本の文化に興味を持っているひとが多いことに改めて驚きました。

また、私が3年前に関わった学生が中心となって、日本とボリビアを繋ぐイベントを続けていること、

単純に好きだからと行っている純粋な姿に嬉しくなりました。


有志でおにぎり弁当をこしらえました。素敵!

南米・ラテンアメリカに住んでいると、それはそれは様々なことが起こり、

文化圏の違いからか腹が立ってしまうこともあるのですが、

こういったイベントやお祭りのときの彼らのエネルギーは凄まじく、

心から楽しんでいる雰囲気を感じると、

「ラテンっていいな」と改めて感じます。


最後に1枚。運営メンバーの皆さん。

これからも色々と助けてくださいね!

準備に関わった学生の皆さん、本当にお疲れ様でした!!

Aprecio mucho!

よし

閲覧数:80回0件のコメント
bottom of page