日本語の授業~授業を通して見えたこと~
こんにちは!南米日本語教師インターンの久保田玲海です。
ボリビアの学生たちに日本語を教え始めてから4か月、毎日「どんな授業をしよう」「どうやって教えよう」ということを考えながら過ごしていました。
そんな4か月間で見えてきたことを今回は紹介していきます!
一番に言えることは、自分には経験がまだまだ足りない!ということ。
最初は生徒たちとどうやって関わればいいかわからなかったし、生徒たちからの質問にもうまく答えられませんでした。
私は日本人なのに、自分の言語のことを全然わかってなかったんだな、ということに気づかされました。それは、今まで外国語や外国人に触れる機会、日本語に対して疑問を持つ機会が少なかったからだと思います。
しかし、今こうやって活動を続けてきて、少しずつですが、生徒たちが日本語に疑問を持つ気持ちがわかるようになってきたし、その疑問と向き合うことができるようになってきました。
また、当たり前のことですが、自分の教えたことが生徒たちの日本語力になるということに気付き、自分が日本語を教えるということはとても責任あることなんだということを感じるようになりました。
少しの間違いでも「ま、いっか」でスルーするのではなく指摘してあげなければならないし、自信を持って教えないと生徒たちを不安にさせてしまう。だからこそ念入りな準備が必要。
4か月前の自分の中になかった考えがたくさん生まれました。
そして通常の授業以外にもプライベートクラスや料理教室を行うことにより、生徒たちとの時間が増え、どんどん距離が縮まっていきました。そのことにより、より近くで生徒の質問や要望を聞けるようになり、生徒たちが求めているものを提供できるようになっていったと思います。
自分からプライベートクラスや料理教室を行う、というようなアクションを起こしたら、それにボリビア人の生徒たちも答えてくれて、文化も習慣も言葉も違うけど気持ちがそのまま通じたような気がしました。
最初に言ったように、右も左もわからなかった私ですが、4か月間を通して、生徒の日本語に対する意欲も、自分と生徒との関係性もよりよい方向に進んでいったと思っています。
そして、最初は授業に遅れてくるは宿題はやらないはで、ほんとに勉強したいのか!?と彼らに対して疑問をもっていましたが、今では少しずつ彼らのことを理解できるようになってきて、もっと日本語や日本の文化に触れてほしい、という気持ちを彼らに対して持っています。
ボリビアでの活動はもう少しで終わってしまいますが、生徒たちのためにもっと日本を紹介したい、という気持ちは変わらずあるので、これまでの活動の経験を活かして、ボリビアの生徒たちと関わっていきたいと思います。